Advanced Industrial and Engineering Polymer Research
Open Access, CiteScore Tracker 2021=11.4
ISSN: 2542-5048
FEATURED CONTENTS
Collection By Topics
OPEN ACCESS –RESEARCH ARTICLE
Volume 5, Issue 1 Pages 12-17
January 2022
廃タイヤゴム粉に充填された低密度ポリエチレン:粒径の影響
Lóránt Kiss, Dániel Ábel Simon, Roland Petrény, Dávid Kocsis, Tamás Bárány, László Mészáros

本研究では、ウォータージェット加工による平均粒径数十μmの超微細廃タイヤゴム粉(uGTR)の付加価値リサイクルの可能性を検討した。筆者たちの目標は、低密度ポリエチレン(LDPE)と混合して調製されたuGTRと従来の微細廃タイヤゴム粉(fGTR)の異なる含有量を有する混合物の性質を比較することである。粒径の影響で比表面積が大きくなるとどのような性質変化が起こるかについても検討したい。試料は内部混合後に静水圧プレス機で調製される。廃タイヤゴム粉末(GTR)に充填された混合物について、その引張特性はゴムに類似する。つまり、弾性率が著しく減少すると、切断時伸びは高いレベルに維持され、引張強度はわずかに低下する。試料の破断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で分析したところ、uGTRで作製した材料がより良好な相間接着を示した。GTRLDPE間の界面接着を調べるために、動的機械的熱分析(DMTA)を行った。uGTRのガラス転移点はより高い温度に転移し、貯蔵弾性率はfGTRを含む試料の場合より高かった。最後に、材料のショアD硬さを測定したところ、GTRの含有量が高くなるにつれて低下するが、硬さはuGTRよりも高くなる。uGTRを含む混合物の力学的性質が高いのは、その比表面積がfGTRより明らかに高いためであり、そのために2相間の界面接着がより良好である。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2021.07.001
OPEN ACCESS –RESEARCH ARTICLE
Volume 4, Issue 4 Pages 270-276
October 2021
FFF方式でプリントされた単層ポリマーフィルムにおける糸間融着への堆積速度と押出温度の影響
Binghong Yin, Qinghao He, Lin Ye

溶融フィラメント製造(FFF)は、前に堆積された溶融フィラメントの上、または隣接位置に溶融フィラメントを堆積させて、構造部品の構築を形成する付加製造方法です。本研究の目的は、プロセス-構造-性能の関係を理解し、FFFプロセスに関連するプロセスパラメータ(堆積速度と押出温度)を最適化するために、印刷された単層フィルムを使用して個々のフィラメント間の融着度を特徴付けることです。脆性ポリ乳酸(PLA)と延性ポリプロピレン(PP)を材料とし、押出温度(200260)と堆積速度(30mm/s90mm/s)の異なるFFFを用いて、平行堆積方向に鋭い亀裂を有する単層の二重端面切欠き引張(DENT)試料を作製しました。PPの延性破壊靭性の指標として、破壊靭性(Kc)は、PLA脆性破壊の臨界荷重における臨界応力強度因子と本質的破壊仕事(We)と定義されています。その結果、本方法は溶融結合に対するFFFプロセスパラメータの影響を決定するのに有効なツールであり、単一フィラメント間の溶融結合の程度に対する破壊靭性(PLAKcまたはPPWeのいずれか)の強い感受性を示すことが明らかになりました。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2021.07.002
OPEN ACCESS –REVIEW ARTICLE
Volume 4, Issue 1 Pages 1-8
January 2021
摩擦ナノ発電機のポリマー構造及び省エネ電荷制御回路の最新トレンド
D. Godwinraj, Soney C. George

摩擦ナノ発電機(TENG)は、フレキシブルな特性と最適なデバイス性能を備えているため、多くの電子部品の最適な代替エネルギーであることがすでに実証されている。摩擦ナノ発電機が発明できてから、人類はポリマー材料(PM)を機械的エネルギーの収集に活用できるようになった。しかし、耐久性が低く、ショート出力電流、構造の変化やポストストレス条件が限られているなど、摩擦ナノ発電機にも多くの欠点がある。本文の目的は、摩擦ナノ発電機をより詳しく、体系的に説明することである。摩擦ポリマーに基づく材料の形成および摩擦電気の生成プロセスやナノ発電機の構造パターン、構造と負荷条件に基づく摩擦ナノ発電機の比較、測定、定量化の方法を概説する。さらに、摩擦ナノ発電機の効率を向上させるための各種電荷制御回路技術を重点的に紹介するとともに、センサー、アクチュエータ、バイオ採集装置などの自発電装置におけるTNEGの潜在的なアプリケーションについても詳細に検討する。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2020.12.003
OPEN ACCESS –RESEARCH ARTICLE
Volume 4, Issue 1 Pages 9-18
January 2021
発泡剤と非イオン界面活性剤の増強により、マレイン酸膨張ポリマー(アクリル酸‐アクリルアミド)のクロスリンクを利用した多孔質構造
F.I. El-Dib, Gh. Eshaq, A.E. ElMetwally, Hassan H.H. Hefni

部分中和のアクリル酸(AA)を原料とし、(硫酸アンモニウム(APS)を誘発剤とし、マレイルキトサン(N-MACH)をクロスリンク剤とする)、ラジカルグラフト重合反応を活用して、急速に膨張する多孔質ポリマー(アクリル酸-アクリルアミド)を生成し、赤外分光学と走査電子顕微鏡(EM)で合成ヒドロゲルの構造を研究する。重合のプロセス中、アセトンと炭酸水素ナトリウムを細孔剤(多孔質剤)として活用し、界面活性剤(スパン80)をミセルテンプレートや安定気泡剤として活用した。膨張実験の結果、ヒドロゲルの膨張特性はクロスリンク剤濃度の増加とともに改善されることが判明された。さらに、アセトンと炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)の導入により、ヒドロゲルの多孔質構造と膨張速度が改善されることも判明された。細孔構造を増強するために、接着プロセスにおいてはスパン80を加えてもよい。モルフォロジー研究において、多孔質剤と界面活性剤によって多孔構造が生成されることが判明された。合成された高オリフィス高吸水性樹脂ヒドロゲル(HPSH)の密度範囲は0.6-1.04 g/立方センチメートルであり、これらの高オリフィス高吸水性樹脂ヒドロゲルは28269分の範囲内においてより高い膨張率を示すことも判明された。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2020.12.001
OPEN ACCESS –RESEARCH ARTICLE
Volume 4, Issue 1 Pages 29-40
January 2021
異なる繊維アルカリ処理がカラムス繊維強化ポリエステル複合材料の引っ張り強度に及ぼす影響:予測、最適化、不確定度と感度分析
Abiola John Adeyi, Oladayo Adeyi, Emmanuel Olusola Oke, Olusegun Abayomi Olalere, Seun Oyelami, Akinola David Ogunsola

アルカリ処理のモデリングと最適化研究、天然繊維アルカリ処理要因の実験不確定度研究および感度分析は、効果的な天然繊維強化ポリマー複合材料の開発にとって重要な意味を持つ。これに基づき、応答面法(RSM)を用いて、カラムス天然繊維(ACNF)の異なる処理要因「水酸化ナトリウム(NaOH)における濃度と浸漬時間(ST)」がアルカリ処理されたカラムス天然繊維(ACNF)の引っ張り強さ(TS)に及ぼす影響を調べ、その影響を最適化した。応答面法(RSM)と多遺伝子遺伝計画(MGGP)を用いてアルカリ処理をシミュレーションし、最適モデルをモンテカルロクリスタルボールソフトウェア(OCB)に適用し、処理結果の不確定度および処理要因の感度を調べた。その結果、強化された水酸化ナトリウム(NaOH)と引っ張り強度(TS)は、アルカリ処理されたACNF強化ポリエステル複合材料の引っ張り強度(TS)を28.500メガパスカルに増加させ、その後の引っ張り強度(TS)が低下することが判明された。応答面法(RSM)モデルの決定係数(R2)と二乗平均誤差(RMSE)はそれぞれ0.89200.688であり、多遺伝子遺伝計画(MGGP)モデルの決定係数(R2)と二乗平均誤差(RMSE)はそれぞれ0.91440.812である。応答面法(RSM)により決定された最適アルカリ処理条件は、水酸化ナトリウム(NaOH)濃度6.23%、浸漬時間(ST41.99時間、強度(TS28.1800メガパスカルであり、理想値は0.9700である。験証済みの最適なアルカリ処理条件における引っ張り強度(TS)は28.2200メガパであり、実験結果の決定度は71.2580%である。引っ張り強度(TS)の水酸化ナトリウム(NaOH)に対する感度は13.8000%であり、浸漬時間(ST)に対する感度は86.2000%である。この実験はポリマー複合材料の効率的な生産に寄与するとともに、従来の特定プロセスに伴う甚大な材料とエネルギーの損失の低減にもつながる。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2020.12.002
OPEN ACCESS –CORRESPONDENCE
Volume 4, Issue 1 Pages 41-47
January 2021
アジド機能性ポリスチレンの合成:アジドエチル-2-ブロモ-2-メチルプロピオネート開始剤及び時間の重合反応への影響
Jubaraj Chandra, Farhana Sumi Rain, Tariqul Hasan, Roushown Ali

2-アジドエタノールと2-ブロモ-2-メチルプロピオニルブロミドを原料として、窒素雰囲気でアジドエチル-2-ブロモ-2-メチルプロピオネート(AEBMP)を合成しました。原子移動ラジカル重合反応(ATRP)を通じて、AEBMP開始剤とスチレンを採用して、Cu1)ブロモ-ジピリジン触媒と100温度下でアジド機能性ポリスチレン(PS-N3)を合成しました。重合反応は3つの異なる時間に実施され、そして収率および数平均分子量は、反応時間の延長とともに直線的に増加することが見出されました。熱重量分析は、ポリスチレンが300温度下で安定していることを示しました。ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を使用してポリスチレンの分子量を決定し、1H NMRFT-IR分光法を使用して、開始剤AEBMPとポリスチレン(PS-N3)の構造に対して特徴を分析しました。

https://doi.org/10.1016/j.aiepr.2020.07.005
  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • »